トップページ / 台湾エクセレンスの活動 / 台湾エクセレンスコラム / 記事内容

台湾エクセレンス特集-群創光電(INNOLUX)
公開日 2021-06-17

テクノロジーは人から生まれ、人を思うテクノロジーは社会を動かす

科学技術が飛躍的に進歩する中、タブレット端末はあらゆる分野で人々の必要不可欠な右腕となっています。日常ではドラマを見るなどの娯楽に、専門分野では手術記録の描画や水中写真の撮影などに使われています。指でスワイプして指令を出すだけで、精確にタスクをこなします。

タッチパネルが使われるのは、スマートフォンやタブレット端末だけではありません。腕時計から交通機関、公共施設まで、生活のあらゆる場面に応用されています。台湾のパネル産業は、世界市場においても重要な地位を占めますが、優れたパネルメーカーにはどんな物語が隠されているのでしょう?私たちの生活をより便利にしてくれるパネル。その大手メーカーである群創光電(INNOLUX)の素顔を共にのぞいてみましょう。

 

業界内で「発言権」を高め 同業他社をリード

2003年創業のINNOLUXは、2006年に上場、2010年には奇美電子、統宝光電と合併しました。パネルメーカーとして目覚ましい成果を収め、その優れた能力で台湾企業の国際化をリードしています。サプライチェーンを統合することで業界内における強い「発言権」を手にしており、標準化を主導し、市場の秩序を守る存在となっています。垂直統合型のビジネスで生産やサービス提供の迅速化を実現し、INNOLUXの生産ラインは、もともと3カ月を要した納期をわずか20日間へと短縮しました。業界でも類を見ない優れた品質や対応能力、そして消費者が最も満足できるサービスを提供しています。

台湾に根を下ろし 台湾と世界をつなぐ架け橋に

2003年の創業以来、INNOLUXは数々の受賞歴を誇ります。業界のリーディングカンパニーとして絶えず品質向上に努めるとともに、社会貢献活動でも世界トップレベルの実績をあげています。また、台湾の若手研究者の就職をサポートすることで、中核的専門人材を育成しています。各地の大学と協力してインターンシップ等の産学連携を行っており、研究者のエネルギーを未来の技術に生かしています。さらに、従業員が専門外の知識やイノベーティブな思考力、そしてグローバルな視点を身につけ、世界の舞台で活躍できるよう、外国語やデジタルトランスフォーメーションのオンライン講座を開講しています。

また、企業の社会的責任を果たすため、世界で初めて障がい者が働けるクリーンルームを作りました。彼らもまた、INNOLUXを支え、さらには台湾のテクノロジー産業を支える一員として働いています。

 

水中にいても分厚い手袋でも操作可能 世界初の「3Dタッチパネル」

2005年以来、INNOLUXは毎年台湾エクセレンス賞を受賞しています。中でも「新型3Dタッチパネル」は第27回台湾エクセレンス賞「金賞」を獲得するなど、その優れた実力が認められました。世界初のDST(ディープセンシングテクノロジー)を採用し、水中にいようと、絶縁手袋をつけていようと、精確に反応します。この革新的なテクノロジーにより、タッチパネルの可能性は無限に広がりました。あらゆる専門分野に応用が可能で、例えば医師が手術記録を描画したり、工事現場で高所作業を行う技術者が安全保護具をつけながら電子機器を使用したり、水中カメラマンが直感的にカメラを操作したりできます。さらに、この技術の恩恵を受けるのは専門家だけではありません。高齢者がスマートフォンを簡単に操作できるようになるなど、さまざまなユーザーに利便性がもたらされます。

誰にも真似できない競争力こそが 企業を存続させる

INNOLUXの創業者である段行建博士は、かつて「誰にも真似できない競争力こそ、企業を存続させる鍵である」と述べました。光電子工学分野で世界の最先端を走ってきたINNOLUXが「台湾エクセレンス賞」を15年連続で受賞してきたことは、まさに「誰にも真似できない競争力」の象徴です。今年度台湾エクセレンス賞に参加した他の企業も、ブランド価値の創造と今後のさらなる前進に期待が持たれます。

 

群創光電 http://www.innolux.com/

 

 

前の記事

台湾エクセレンス特集-奥図碼科技有限公司(Optoma)

2021-07-11

台湾エクセレンス特集-奥図碼科技有限公司(Optoma)

次の記事

台湾エクセレンス特集-華凌光電股份有限公司(WINSTAR)

2021-06-16

台湾エクセレンス特集-華凌光電股份有限公司(WINSTAR)