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台湾の医療が世界を支援20の医療機関と2,000以上の企業と共に台湾の優位性を統合したポータルサイト「防疫国家館」を開設
公開日 2020-06-15

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、各国で感染防止対策が重要な議題となる中、台湾は先手を打って積極的に各方面へと資源を投入し、感染状況の安定化に成功したことで、世界的に高い評価を得ています。中華民国対外貿易発展協会(TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター)は6月4日、各界の専門家、2,000社以上の感染症対策関連企業、20の医療機関とともに、英語ポータルサイト「防疫国家館(Taiwan Global Anti-COVID-19 Pavilion)」を開設しました。医療デジタルプラットフォームとして感染予防に関する情報を積極的に発信し、感染症対策に資する台湾の産業を海外にアピールしていきます。

中華民国対外貿易発展協会の黄志芳董事長は、世界で依然として深刻な感染拡大が続く中、台湾は政府の力強いリーダシップ、SARS以来積み重ねてきた感染症対策の経験、世界最高の国民皆保険制度と医療・介護システム、そして強力なIOT・感染症対策関連産業の力により、世界でも模範的と言える感染症対策を実現することができた、と述べました。同時に黄董事長は、現在多くの国や人々が感染拡大と戦い助けを必要としている以上、台湾もまた傍観は許されず、人道的観点から国際社会の一員として力を尽くさなければならないと強調しました。また「防疫国家館」というポータルサイトを通じ、台湾が持つ感染症対策上の強みを統合し、経験を発信し、医療技術や医療材料・機器等の物資供給のマッチングを実現することで、感染に苦しむ国々の政府機関、医療従事者、海外バイヤー、一般の人々に向けてワンストップサービスを提供し、海外からのサイト訪問者にリアルタイムでサービスやソリューションを届けていきたい、としています。

中華民国対外貿易発展協会によると、世界がポストコロナの時代へと向かっていく中で、今後も引き続き感染予防意識や政策対応が強化され、関連製品に注目が集まり、医療物資・サービス等のニーズが高まっていくと考えられます。同協会が開設したポータルサイト「防疫国家館」には、2,000社以上の感染症対策関連企業と20の医療機関の情報を統合した「産業」(Industries)ページ、各界の学者・専門家による「経験共有」(Experience Sharing)のページ、感染症対策で成功を収めた「台湾モデル」(Taiwan Model)のページが設けられています。

同時に「防疫国家館」では、オンラインでの「感染防止対策の経験共有」(Epidemic-Prevention Experience Sharing)や、台湾最大級のB2B会員制サイト「台湾経貿網(Taiwan Trade)」でもアクセスが集中している「感染症対策関連製品」(Quality Anti- Epidemic Products)ページを設けています。物理的交流に制限が生じている現状においても、こうしたデジタルチャネルを確立することで、医療関連のビデオ会議の手配やカスタマイズ、製品調達の相談、オンライン発注サービスを迅速に提供し、海外からのニーズにいち早く対応していきます。中華民国対外貿易発展協会の統計によると、5月末までにミャンマー、インド、タイ、ペルー、コロンビア、メキシコ等の国と12回にわたり医療関連オンライン会議のマッチングが成立し、13,000人以上の医療従事者が参加しました。そのうち先日開催された、インドの製薬会社を対象とした感染症対策オンラインコースでは、国立成功大学医学院附設医院によりインドの12,500名の医師に対し感染防止対策の経験がシェアされました。これは台湾の医療が確かな実力を備え、世界の感染症対策のために尽力する姿勢が何よりも明確に示された事例と言えるでしょう。黄董事長は、「防疫国家館」の開設は、「We are in this fight together」というスローガンを掲げ、世界の人々と共に感染と戦っていくという台湾の決意を象徴するもので、本サイトを通じ、台湾のポジティブなエネルギーを全世界へと発信し、必要としている世界の国々や人々に支援を提供していきたい、と述べています。中華民国対外貿易発展協会では、本サイトをしっかりと運営し、感染症対策に関する世界でもっとも充実したコンテンツを構築していきます。国内外のパートナー・団体の皆様にぜひご参加いただければ幸いです。

宏碁(Acer)の創業者である施振栄(スタン・シー)氏は、台湾の感染防止対策の成果は誰もが認めるところであり、私たちは共に極めて困難な任務を成功へ導いたと述べました。また今回、中華民国対外貿易発展協会と手を組むことで、同協会が持つ世界各地の拠点や影響力を活用するとともに、ポータルサイト「防疫国家館」を通じ、デジタルの力を用いた感染症対策やスマート医療分野における台湾の経験と成果を効果的に発信していけるものと期待している、と語りました。

台湾の医療が持つエネルギーを集結 世界で存在感を発揮

中華民国対外貿易発展協会によると、「防疫国家館」は台湾の医療が持つ優位性を統合し世界へと発信するオンラインプラットフォームであり、感染予防に関するにオンラインコース、医療物資のサプライチェーンとのマッチング、公衆衛生の専門知識、感染症対策の台湾モデル等をコンテンツとして提供します。台湾の産業界、医療機関、同業組合・協会等の組織・団体、政府機関との協力を通じ、感染症分野におけるエコシステムの情報を継続的に整備するとともに、海外からの訪問者のニーズに積極的に応えていきます。台湾は医療産業や感染症対策関連産業が持つエネルギーをいかんなく発揮し、新型コロナウイルスとの戦いにおいて世界と力を合わせ、難局をともに乗り越えてまいります。中華民国対外貿易発展協会による「防疫国家館」のURLはこちらです:

https://www.anti-covid-19.tw/

 

担当者

行政処 呉春見処長

02-27255200 #1600

wkevin@taitra.org.tw

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