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当社は、医療器材のイノベーションは臨床の現場から発想を得てはじめて成功を収めることができると固く信じています。製品開発に新しいデザイン思考を取り入れ、臨床の現場に足を踏み入れ観察することで問題を明確化し、ソリューションの発想を得て試作を行い、最終的にビジネス戦略を構築して医療市場への投入を果たしました。

当社の研究開発チームは、製品の臨床試験や医師との詳細なやりとりを通じ、製品の仕様に関するアンケートやフィードバックを収集して、ニーズに応えられるよう改善に取り組み、独自性と競争力を兼ね備えた製品を生み出しました。

MonoStereoの中核となるのが、2D内視鏡映像の3D映像への変換機能です。さまざまなチューブ径・角度の既存の2D内視鏡システムハードウェアと互換性を備えているため、医療機関における3D内視鏡システムへのアップグレードコストの削減に貢献します。

MonoStereoでは、ステレオビジョンパラメータ設定を調整することができます。ステレオイメージをどの程度快適に見ることができるかは人によって異なり、長時間の手術では医師が目に疲労を感じる可能性が高くなります。そこで弱から強までの5段階のステレオパラメータ調整を可能とすることで、メガネ着用時のステレオ画像の視差（距離）を適切に設定し、最も快適な状態で手術を行うことができるようになっています。

当社はフランスIRCADとの提携を通じ、Jacques MARESCAUX教授の研究チームが60名の外科医を募り、当社のMonoStereoと既存の2D内視鏡システムの比較検証を行いました。その結果、低侵襲手術における特定の動作（把持物の指定位置への移動、穿刺、ポリープ切除、止血クリップの挿入等）において、MonoStereoを利用することで20％から30％の時間の削減が可能となることが確認されています。

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