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台湾エクセレンス特集-民傑(Maktar)
公開日 2021-08-11

 

誰もが一人一台スマートフォンを持つ時代、思いつくままに写真を撮って生活を記録する事は今や日常の一部になっています。スマートフォンに保存されているデータは単に資料というわけではなく、かけがえのない思い出という宝物でもありますが、スマートフォンの紛失や故障で、データを失くしてしまった経験を持つ方も多いのではないでしょうか。各大手企業がクラウドサービスを提供していますが、データを定期的にバックアップする習慣を持っている人はあまり多くありません。台湾のスタートアップ企業Maktarは、スマートフォンを充電するだけでデータのバックアップができる「Qubii」によって、この問題を解決しました。

Appleへの熱い思い、世界に知らしめた台湾のソフトパワー

2014年、代表・Mactaris(陳良信)はAppleへの熱い思いを胸にMaktarを創立しました。Appleの大ファンで、自身もiOSのエンジニアである彼は、マーケティング、ソフトウェア、製品開発の分野で10年以上の経験を持つ仲間達と協力し、成熟したソフトウェアとハードウェアの統合力によって、Appleの理念に沿った、機能性とデザイン性、最高のユーザー体験を兼ね備えた製品やサービスを創り出したいと考えました。

翌年、Maktarは最初の製品「Piconizer」を発表。初のApple専用フォトストレージである革新的な製品に、Applleの北京本部は衝撃を受け、製品について直接詳しく聞くためにMaktarを中国に招待しました。これにより、台湾のエンジニアの「ソフトパワー」を世界に知らしめることとなりました。

便利で使いやすい、バックアップの新しい選択肢

Maktarの強みを生かした新商品発表——「Qubii」、2021年台湾エクセレンス賞受賞。

Qubiiは、Apple純正の5W電源アダプタと同じサイズに設計されており、電源アダプタにQubiiを接続してスマートフォンを充電するだけで、写真や動画、連絡先などの大切なデータを「自動的に」バックアップします。順調に見えるMaktarですが、少なからず困難にも直面しています。一つの製品がApple MFi(Made for iPhone)認証を取得するためには、何千もの基準を満たさなければならず、1000ページにも及ぶ仕様書を詳細に読み込まなければいけません。仕様書の一字一句が、審査不適合の要因となる可能性があるのです。全ての審査を通過するためには大変な労力を必要とします。

バックアップを呼吸のように簡単に

「特定の層だけでなく、全ての人にサービスを提供したい!」Maktarの革新性と熱意は、マーケットや消費者から高く評価されています。

当初、Qubiiは主にAppleユーザー向けに開発されましたが、Qubiiの可能性をより広げるため、Maktarは2019年、iOSとAndroid両用版のQubii Duoの開発に成功しました。AndroidユーザーにもQubiiの便利なバックアップ機能を楽しんでもらい、「バックアップ」を呼吸のように生活に密着したものとすることで、バックアップの新たな選択肢を提供すると同時に、より大きな市場機会を産み出すことができます。

来るべきAIoT(人口知能Xモノのインターネット)時代に向けて、Maktar代表のMactaris(陳良信)は「家庭用スマートストレージ用の製品やデバイスを積極的に開発し、家族のメンバーが大切な映像データを自由に保存し、より親密な関係を築けるようにしていきたい」と語っています。

台湾エクセレンス賞を通じて、世界に素晴らしい商品とサービスを広める

第29回台湾エクセレンス賞に「Qubii」を出品したことについて、Mactaris(陳良信)は「台湾のスタートアップ企業が開発・設計した製品であり、台湾製でもあることから、Qubiiは台湾エクセレンスのイノベーション精神に完全に合致している」と述べました。

「私たちのテクノロジーやサービスに対する情熱は台湾だけに留まりません。良い製品やサービスを全世界に向けて発信していくために、台湾エクセレンス賞に参加しています!絶え間ないイノベーションと台湾エクセレンス賞のマーケティング資源を活用し、ブランドを全世界に向けて発信し、人々がテクノロジーの利便性を簡単に享受できるようにすること、将来的には、この分野に深く根ざした国際的なスタートアップ企業として輝くことを目指しています!」

日本の人口の多さとiOSの普及率の高さから、日本の市場は台湾の10倍であると推察した代表のMactaris(陳良信)は、従来の総代理店形式を辞め、自ら日本法人を設立する決心をしました。 多くの台湾企業が、暫定的なリソースと能力で日本市場へ参入し失敗するのとは対照的に、Maktarは日本法人の設立に向けて、台湾本社で2名の日本人社員を採用しました。また日本法人でも社員を採用し台湾本社と連携して、デジタルマーケティングと合わせ、包括的なO2O統合マーケティングを実施し、ECチャネルをベースに、オフラインの実店舗にもブランドの認知度向上と販売を拡大しています。Maktarはこの1年間、日本で目覚ましい成果を上げることに成功しました。 Amazonでの400%以上の売上増加や、海外企業として楽天市場への出店を成功させた数少ない企業の一つとなったことは、日本において台湾企業の商品力やブランド力が認められたことの証明と言えるでしょう。

現在、Maktar株式会社(Maktar日本法人)はAmazonと楽天市場で公式販売店を運営中、他のECモールでの店舗開設も準備中です。 ブランディングやインフルエンサー・マーケティングの成功、ECでの目覚ましい成果により、実店舗の販売店からの注文の数や頻度は増加しました。 日本市場全体が、競争関係ではなく、協力関係というポジティブな市場の雰囲気を形成していることを嬉しく思います。 また、Maktarの日本での成功体験は、台湾企業が日本進出に成功した一つのモデルとなるでしょう。日本の人口の多さとiOSの普及率の高さから、日本の市場は台湾の10倍であると推察した代表のMactaris(陳良信)は、従来の総代理店形式を辞め、自ら日本法人を設立する決心をしました。 多くの台湾企業が、暫定的なリソースと能力で日本市場へ参入し失敗するのとは対照的に、Maktarは日本法人の設立に向けて、台湾本社で2名の日本人社員を採用しました。また日本法人でも社員を採用し台湾本社と連携して、デジタルマーケティングと合わせ、包括的なO2O統合マーケティングを実施し、ECチャネルをベースに、オフラインの実店舗にもブランドの認知度向上と販売を拡大しています。Maktarはこの1年間、日本で目覚ましい成果を上げることに成功しました。 Amazonでの400%以上の売上増加や、海外企業として楽天市場への出店を成功させた数少ない企業の一つとなったことは、日本において台湾企業の商品力やブランド力が認められたことの証明と言えるでしょう。

Amazon Japan https://www.amazon.co.jp/maktar

Rakuten Japan https://www.rakuten.ne.jp/gold/maktar/

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